亀頭増大手術とアレルギーの関係性を現役のお医者さんに聞いてみた

今回は、現役のお医者さんに亀頭増大手術とアレルギーの関係性について聞いてみました。

質問

亀頭増大手術とアレルギーの関係性を教えてください。
例えば、「こういうアレルギーを持っていたり、こういった体質だと、亀頭増大手術を受けることできない。」などあれば詳しくお願いします。

亀頭増大手術でどのようなアレルギーが起こるのか?

亀頭増大手術は、簡単に言えば亀頭に何らかの物質を注入することで、亀頭のボリュームアップをはかるものです。
多くは放射状に注入し、カリの部分を中心に増大させます。注入する物質は、ヒアルロン酸、アクアミド、バイオアルカミド、リパスなどがあります。

価格としては5-10万円程度が相場で、注入するだけですので手術は短時間で終わります。

一方、注入された物質がいずれ吸収されてしまうと、元に戻ってしまうことも多く、再度やり直しが必要になることや、定期的に注入する必要が生じる場合があります。

そうしたことから、高齢の方をたくさん診察していると、体内に吸収されないようなシリコンや、時には歯ブラシの柄をまるめて自分で切って植え込んだ、などという方もいます。

このように、異物を注入する手術は美容外科領域ではしばしば行われます。しかし、本来体内に無いものを体の中に入れることは、それなりのリスクがあることを知っておきましょう。

第一に、感染症を起こしてしまうことがあります。
身体の組織であれば、血液や組織液が通りますので、ちょっとした菌が入ってきても、免疫によって排除することができます。

しかし、異物があると、そこを巣のようにして菌が繁殖し、重篤な感染症を引き起こしてしまうこともあります。
時にはフルニエ壊疽など、命にまで危険が及ぶような感染症に進展することもあるのです。

第二に、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。本来、人間の体には体内に異物が入ってこないように、異物をきちんと「自分の体の組織ではない」と認識し、排除する仕組みが備わっています。

それを免疫反応といいますが、その機構が異常に強く起こることをアレルギーといいます。

その他、異物による痛み、浮腫、紅斑(斑状に赤くなること)、内出血、壊死、感覚鈍麻(亀頭の感覚が鈍くなること)、形態の不自然さなどの合併症が起こります。

今回は、異物を注入したことで起こる、アレルギー・免疫異常による疾患を2つ取り上げたいと思います。

異物肉芽腫

まず挙げられるのが、異物肉芽腫(いぶつにくげしゅ)です。難しい名前ですが、異物肉芽腫とは、体内に侵入した異物に対して肉芽腫という塊が形成される状態のことを指します。
原因の多くは体内に長時間留まる異物であり、怪我をした際に体内に入ってしまった砂や石、手術による縫合糸や金属、そして美容外科手術で使用する人工物などが挙げられます。

肉芽腫は、炎症が持続することによって生じる免疫細胞のかたまりです。
長時間炎症が生じている部位には、その原因に対抗するための免疫細胞と、炎症を受けた細胞を修復するための線維芽細胞という細胞が集まります。

パラフィン、シリコン、オルガノーゲン、アクリルハイドロゲルといった人工物を注入すると、異物は微細な粒子へと変化し、細胞の隙間に入り込んでいきます。

すると、その異物に反応して免疫細胞の動員と線維芽細胞の増生が生じ、腫瘤を形成するのです。

異物肉芽腫の症状として、最も多いものは、皮膚の異常結節です。

多くの場合でこぶのようなかたまりが生じ、痛みや潰瘍を伴うこともあります。
特に、陰茎への異物注入では違和感による勃起障害や排尿困難なども報告されています。

発症までの期間としては、半数は5年以内に発症するといわれています。
異物肉芽腫のうち7割程度は、異物の注入部位に留まって発症しますが、残りの3割程度はやや離れた部位にまで腫瘤が及びます。

つまり、亀頭に注入して茎の部分や根元の方にまで肉芽腫ができることもあるのです。

異物肉芽腫の治療は、原則は異物の除去と肉芽腫の摘出です。
肉芽腫のみを摘出しても、異物が存在する限り炎症が続き、いずれ再発してしまいます。

ただし、亀頭増大術でよく用いられるような流動性の異物を注入した場合には、小さな粒子となって他の臓器へ拡散したり、リンパ管に入って全身の臓器へと流れてしまったりするため、異物を完全に除去することはできません。

また、炎症を抑えるためにステロイドによる薬物療法を行うこともあります。(ステロイドは優れた抗炎症効果を持ちますが、副作用の多い薬物であるため、使用の際は注意が必要です。)

ヒトアジュバント病

次に、さらに聞きなれない名前の疾患で、医師の中でも有名ではない疾患ですが、ヒトアジュバント病という病気があります。
簡単に言えば、一か所に異物を入れたことを契機として、異物肉芽腫のように局所の異常反応が起きるものではなく、全身性の症状が出現するというものです。

そもそも、「アジュバント」とは、もともとワクチンなどに混ぜる物質で、生体の免疫反応を刺激する作用をもつ物質を指します。

ワクチンには、病原菌の抗原が含まれており、これが体内に吸収されると、免疫細胞が抗原を認識して抗体を作ります。
こうしてあらかじめ抗体を作っておくことで、本物の病原菌が侵入した際に速やかに抗体が出動できるようになっています。

つまり、アジュバントは、免疫機能に働きかけ、抗体の産生力をブーストさせ、また抗体の産生を長期間維持させる効果のある物質です。

ヒトアジュバント病とは、この「アジュバント」を語源として、美容外科手術で用いた異物に対する抗体の産生によって、異常な免疫反応が起こり、さまざまな症状を呈する状態を指すものです。

美容外科手術を受けた方の中には、十数年後にリウマチや自己免疫性疾患のような症状を発症することがあります。施術から発症までの期間は長期に及び、ある調査では早くて2年、遅くて22年、平均13.3年とも報告されています。

ヒトアジュバント病の特徴として、以下の6項目が知られています。

・美容外科手術後に自己免疫性疾患(免疫異常による病気)に類似した症状を認める
・過去にアジュバント効果のあるパラフィンやシリコンなどを体内に注入している
・注入部位や近くのリンパ節に異物肉芽腫を認める
・血液検査で炎症反応の上昇や自己抗体の出現を認める
・感染や悪性腫瘍など他の可能性が否定できる
・異物除去により症状が改善する

このヒトアジュバント病の原因として、異物による自己抗体の出現が考えられています。
自己抗体とは、誤って自分自身を異物だと認識し、細胞を攻撃してしまうものです。

異物を入れたことにより免疫細胞が活性化し、そこで作られた抗体の一部が、自分自身を攻撃してしまうことで、発熱や関節痛、リンパ節の腫れなどをきたすのです。

ヒトアジュバンド病に関しては、特に1950年代~1960年代に美容外科手術を受けた方の発症報告が多くなされています。

当時は、オルガノーゲンという製品の注入が多数行われていました。このような人工物の注入は、時間を経るごとに他の臓器まで拡散してしまうため、副作用を生じやすい特徴がありました。

最近では豊胸手術などではシリコンバッグを挿入することが多く、直接注入より危険性は低いものの、バッグ内の破損や内容の漏出によって、注入法と同じような症状を引き起こす可能性が指摘されています。

特に陰茎内へ異物注入においては、注入量が6-7mlと、入れる量は少ないものの、直接注入することから、発症リスクがあることは覚えておきましょう。

ヒトアジュバント病の主な症状は、多発する関節痛、発熱、皮膚の硬化、レイノー現象(手指の動脈が収縮して血流が不足し、指先が蒼白く変色する現象)、リンパ節の腫れなどです。アジュバント病では全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、強皮症(SSc)、混合性結合織病(MCTD)、シェーグレン症候群(SjS)、慢性甲状腺炎などのリウマチや自己免疫性疾患と類似した症状を示します。

※全身性エリテマトーデス(SLE)では顔を中心とした紅斑やレイノー現象、多発する関節痛、腎炎による浮腫や血尿、発熱、全身倦怠感などを認めます。

※関節リウマチ(RA)では手や膝、肘などの関節に腫れや痛み、こわばりを認めます。

※強皮症(SSc)は結合組織の病変で、全身の臓器に硬化性の病変が生じる結果、皮膚の硬化や色素沈着、レイノー現象、嚥下障害(飲み込みづらい)、間質性肺線維症(咳、呼吸困難感)などが生じます。

※混合性結合織病(MCTD)はSLEやSSc、多発性筋炎・皮膚筋炎の症状が混在する疾患で、顔の紅斑や多発する関節炎、レイノー現象、息切れ、筋力低下などさまざまな症状を併せ持ちます。

※シェーグレン症候群(SjS)は唾液腺や涙腺が障害される疾患です。眼の異物感や充血、口腔内の乾燥による飲み込みにくさや虫歯などを認めます。

※慢性甲状腺炎では、代謝を担う甲状腺ホルモンが低下し、筋力低下や食欲低下、思考力低下、易疲労感(疲れやすい)、貧血、便秘、寒がりなどを認めます。

ヒトアジュバント病の治療の原則は、異物の除去です。

原因物質を取り除くことで、症状が軽快するといわれており、これがヒトアジュバント病の原因を異物とする根拠となっています。

しかし、異物除去によって全例で症状の改善がみられるわけではなく、また特に亀頭増大術においては注入法による施術が多いため、周囲と一塊になっていることが多く、完全に取り除くことは容易ではありません。

その上、除去しても自己抗体が残ってしてしまい、症状が改善しないことも少なくありません。

症状が残存する場合には、薬物による治療が行われます。関節痛や筋痛などの痛みに対しては鎮痛作用のあるNSAIDsを使用します。
レイノー現象や手指のこわばり、皮膚の硬化に対しては、血管拡張薬や血小板凝集抑制剤を使用します。また、間質性肺炎や筋炎、腎炎などの強い炎症反応に対しては、免疫力を抑える働きのあるステロイドを使用します。

腕のあるクリニックで受ければ問題なし

以上のように、異物を入れることで体の免疫反応のバランスが崩れ、局所に異物肉芽腫がでる場合や、全身性にアレルギー症状が出る場合などがあります。

どのような人に起こりやすいかについてのきちんとしたデータはありませんが、もともとアレルギーが出やすい人や、皮膚疾患を持っている人、すでに自己免疫性疾患を持っている人、ケロイド体質の人(傷がきれいに治らない人)にはそうした免疫異常が起きやすい可能性が考えられますので、よく医師と相談して手術を受けるかどうか決められるとよいでしょう。

とは言え、普通は先ず、どのようなアレルギーを持っているか事前にきかれますし、治療前に消毒するので、過剰に心配しすぎないようにしましょう。

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